京阪800系電車は京津線京津三条-御陵間を京都市営地下鉄東西線に乗り入れることで路線を置き換えるに際し、地下鉄乗り入れが可能な京津線用車両として1997年に4両編成8本計32両が建造された。

 

外観

 外観は同年に製造された本線用通勤特急車9000系に準じたデザインとなっている。カラーリングは登場時では京阪線の特急車とも通勤車とも異なる京津線独特の配色が採用されたが、2017年からブランドイメージ統一のため変更が進められている(2018年4月時点で815、811編成)。乗降口は片側3扉両開きとなっている。ドアとドアの間には大きな窓が配置されており、良好な展望が実現されている。パンタグラフも京阪初となるシングルアームパンタグラフを搭載し幅広い架線高さに対応。行先表示装置も京阪初となるLEDによる表示方式が採用され、2018年には811編成で視認性向上のためフォント変更が試行されている。

   
 

 

車内

 内装は本線用9000系に準じており、壁紙が9000系と同一、座席は先頭車が離反型固定セミクロスシート、中間車がロングシート、シートモケットは9000系と同一である。なおシートモケットは後年(2006年頃)青色のものに更新された。9000系とは異なり補助椅子は設置されず、パワーウィンドウも設置されていない。各車両車いすスペースが配置されており、非常時に備えて乗務員との通話装置が設置されている。ドア上に水色蛍光表示管による案内装置が設置されているが、本線9000系とは異なり停車駅案内ランプは付いていない。後に、車内案内装置は3色LED方式に更新された(2013年頃)。つり革はドア部分で京阪伝統の はね上がるつり革が採用されており、案内装置の視認性確保のためたたむ向きが工夫されている。 注:本線9000系も現在では各所更新されている。

装備

 地下鉄線・登山路線・路面電車の3役をこなすため、全車電動車であり高性能な電動機を搭載し、ブレーキシューは天候変化に強く低速域で高い制動力を得られる鋳鉄製を採用。保安装置は京阪ATSと地下鉄ATCを搭載し、地下鉄線内でのATOを用いた自動運転・TASCによる自動停車に対応している。電動機制御装置は京阪初のIGBT素子VVVF制御が採用された。動力装置は京阪車でシェア独占している東洋電機製。運転台は京都市営地下鉄50系と同型のものが採用されているが、京阪全車に装備されているデッドマン装置(運転中にマスコンハンドルから手を放すと非常ブレーキが作動する安全装置)は他の系列と同様、装備されている。ただしハンドル形状が異なる。運転台には保安装置状態ランプ・(ホームドアに対応した)扉状態ランプ・計器・モニタ2個・ドア開注意ランプが配置されている。ハンドル脇には地下鉄線内用のドア開閉ボタンおよびATO発車ボタンも配置されている。運転台に設置されている計器は速度計と圧力計のみたが、右側のモニタにより車両の諸状態を確認できる。速度計のレンジはこれまでの大津線用車両よりも高速域に対応して0〜120km/hである。モニタのうち左側に配置されている方には、ホーム監視カメラからの映像が転送される。当初は連結両数ステッカーは貼られていなかったが、2013年に貼られている。ドア開注意ランプ(ドアが開いている間点滅し続ける)も追加装備である。ドア開閉装置は乗務員扉横の引張式と運転台上の押しボタン式が装備されており、京津線内と地下鉄線内とで使い分ける。ドアエンジンは静音タイプだが、本線9000系よりも静音のものを装備している(本線10000系に採用されているものに近い音)。開閉時にはブザーも鳴るが、ブザーの音でドアエンジンの音はほとんど聞こえなくなる。ホーム検知装置を装備しており誤操作の防止により保安度向上に貢献している。

 2000年よりワンマン運転を行っているが、ワンマン運転である掲示装置はない。京阪の通勤車として初めて自動放送装置が搭載された。自動放送音声は2009年の太秦天神川乗り入れ・2018年の大津線駅名変更に際し更新されている。多彩な性格を持つ路線を走行できる性能を確保しつつ上質な接客設備を備えた結果、車両製造費は国内トップクラスの高価(新幹線レベル!)となっており、最高級通勤車として名高い。

 

走行音

 

編成表

←びわ湖浜大津

 

 

太秦天神川→

802 852 851 801
804 854 853 803
806 856 855 805
808 858 857 807
810 860 859 809
812 862 861 811
814 864 863 813
816 866 865 815

 

2015年4月30日作成

2018年4月23日最終更新

 
 
 

京阪京津線の見たまま運用情報

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